介護職で活かせる資格とは?キャリアアップと充実のための資格ガイド

介護の資格
掲載日: 2025.02.20
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介護の現場で働くと、「資格が必要?」や「資格取得でどんなメリットがある?」などの疑問が浮かんでくるのではないでしょうか。
医療福祉分野の仕事は、専門知識と技術が求められる場面が多く、資格取得がキャリアアップに繋がることも少なくありません。
実際、働きながら資格を取得する方も多くいますが、勉強や講習の時間確保が必要なため、計画的な準備が求められます。

今回は、①介護に関する主な資格、②資格取得による役割とメリット、③資格取得の方法について詳しくご紹介します。
自分のキャリアアップの参考としてぜひご覧ください。

 

 

1.介護に関する資格とは? 

介護分野では、さまざまな資格がキャリアに直結しています。中でも、2024年の法改正により「認知症介護基礎研修」が義務化され、介護職として働くには必須の資格となりました。この研修は集合型の講義形式やeラーニング形式があり、6時間の講義や150分程度の動画学習で受講できます。まずは自治体での受講方法を確認し、働き続けるための準備を整えましょう。

介護の仕事に関連する資格は、「介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)」「介護福祉士実務者研修(旧ホームヘルパー1級)」「介護福祉士」「認定介護福祉士」「介護支援専門員(ケアマネージャー)」など、役割に応じて幅広く用意されています。
以下に各資格の特徴を詳しく説明します。

  • 介護職員初任者研修
    利用者の食事や入浴など、基本的な介護技術を学び、介護の基礎知識を身につけます。初めて介護に携わる方にとって、安心して現場に立つための第一歩です。

  • 介護福祉士実務者研修
    初任者研修の上位資格で、さらに専門的な介護技術を習得します。次に目指すべき「介護福祉士」資格の受験資格として必要です。

  • 介護福祉士
    介護職で唯一の国家資格で、現場でリーダー的役割を果たすことが期待されます。家族や介護士への指導も可能な資格です。

  • 認定介護福祉士
    介護福祉士の中でもリーダー的存在として、サービスの質向上やスタッフ教育、他職種との連携に携わる資格です。

  • 介護支援専門員(ケアマネージャー)
    利用者のケアプランを作成し、最適な支援を行います。自治体や医療機関との連携も多く、広い知識と調整力が求められます。

2.資格の役割とメリット   

介護職には多様な資格があり、スキルアップやキャリア形成に役立ちます。それぞれの資格を取得することで得られる役割とメリットを見ていきましょう。

  • 介護職員初任者研修

    • 役割: 介護の基礎的な知識と技術、マナーが身につき、利用者の尊厳や権利を重視したケアが行えます。

    • メリット: 初任者研修を取得すると、未経験者でも採用されやすくなり、転職の際も選択肢が増えます。また、給与面での優遇が期待でき、介護職としてのキャリアのスタートに最適です。未経験者や家族介護を目的に受講する人にもおすすめの資格です。

  • 介護福祉士実務者研修

    • 役割: 初任者研修より専門的なスキルが身につき、たん吸引や経管栄養といった医療的ケアも行えます。また、訪問介護事業所で必須のサービス提供責任者としての役割も担えるようになります。

    • メリット: 実務者研修を取得することで、介護福祉士国家試験の受験資格が得られ、さらに給与や役職においても優遇されやすくなります。現場でリーダーシップを発揮し、ケアに深く関わることが可能になる資格です。

  • 介護福祉士

    • 役割: 現場のリーダーとして、介護チームの推進や指導、利用者や家族への助言などを行い、質の高い介護を提供する役割を担います。

    • メリット: 介護職で唯一の国家資格であり、全国どこでも通用するため、転職にも有利です。給与の増加が見込まれ、資格手当も支給されることが多いです。また、他の職種や家族からも信頼される存在となり、貴重な人材として評価されやすくなります。

  • 認定介護福祉士

    • 役割: リーダー的な立場で、職場の環境改善や他職種との連携、介護職員の教育・指導を行い、組織全体のケアの質を向上させる役割を果たします。

    • メリット: 高度な専門知識と実践力が身につき、介護職全体のマネジメントスキルも培えるため、現場での影響力がさらに高まります。介護福祉士の上位資格として、今後のキャリアアップにも役立つ資格です。

  • 介護支援専門員(ケアマネージャー)

    • 役割: 利用者のケアプラン作成や介護サービスの調整を担当し、利用者の自立支援と生活の質の向上に貢献します。

    • メリット: 到達点ともいえる資格であり、ケアプラン作成などの専門業務が可能になり、資格手当や給与面での優遇も期待できます。日勤のみの勤務が可能な事業所も多く、安定した勤務を希望する人にも向いている資格です。

  

3.資格取得の方法 

最後に、これらの資格取得方法についてご紹介します。

  介護職員初任者研修

  • 取得方法: 130時間のカリキュラムを受講し、修了試験に合格することで資格を得られます。受講方法には通学と通信があり、通信でも一部通学が必要です。

  • 受講場所: スクールでの受講が一般的で、通学・通信の組み合わせを選ぶことができます。スクールによって開講スケジュールが異なるため、通いやすいスクールを選びましょう。

  • 取得期間: 通常1〜4ヶ月ですが、短期間コースを開講するスクールもあり、最短で2週間程度で修了できる場合もあります。

  介護福祉士実務者研修

  • 取得方法: 450時間のカリキュラムを修了することで資格が得られます。実務経験がなくても受講可能で、通信と通学の組み合わせで学習が進められます。

  • 受講の対象: 初任者研修修了者には130時間が免除されるため、約320時間のカリキュラムで取得可能です。旧ホームヘルパー資格を持っている方も一部免除される科目があるので、事前に確認しておきましょう。

  • 取得期間: 通常6ヶ月程度ですが、初任者研修を修了している場合は2ヶ月程度で取得できる場合もあります。

  介護福祉士

  • 取得方法: 介護福祉士は国家資格のため、国家試験に合格し、登録手続きを行う必要があります。受験資格は、3年以上の実務経験と実務者研修の修了が必要です。

  • 受験資格取得: 実務経験を積んで受験する方法のほか、高等学校や中等教育学校で福祉課程を修了することで受験資格が得られます。

  • 取得までの期間: 受験資格取得にかかる期間は3年以上の実務経験が必要で、試験合格後、登録が完了すると資格が付与されます。

  認定介護福祉士

  • 取得方法: 認定介護福祉士としての研修を修了し、申請を経て認定を受けることが必要です。認定要件として5年以上の実務経験が必要です。

  • 必要な実務経験: 介護福祉士としての実務経験が5年以上必要で、「日本介護福祉士協会」では、7〜8年の経験や介護チームのリーダー経験が望ましいとされています。

  • 取得期間: 認定取得には600時間の研修が必要で、1年〜1年半程度が一般的です。

介護支援専門員(ケアマネージャー)

  • 取得方法: ケアマネジャー資格を取得するには、まず国家試験に合格し、その後、都道府県が実施する研修を修了する必要があります。

  • 受験資格: ケアマネジャーの試験を受けるためには、次の条件を満たす必要があります。

    1. 特定の国家資格を持っていること: 医師、看護師、介護福祉士、社会福祉士などの資格が対象です。

    2. 5年以上の実務経験と900日以上の従事日数: 上記の資格を持ち、その業務に5年以上、かつ通算900日以上従事していることが求められます。

また、国家資格がない場合でも、特定の施設で生活相談員や支援相談員、相談支援員などの業務に5年以上従事し、通算900日以上勤務していれば、受験資格を得ることができます。

  • 取得までの期間: 受験資格を満たすためには、5年以上の実務経験が必要です。試験合格後、研修を修了することで資格が付与されます。

 

4.転職活動とJobSoel(ジョブソエル)の活用  

医療・介護分野での転職には、専門の求人情報プラットフォームであるJobSoel(ジョブソエル)の活用を検討してみてはいかがでしょうか。

JobSoelでは、全国の医療福祉に関する職種の求人情報を検索できるほか、施設の雰囲気や具体的な取り組みを知ることができます。
新しい職場での働き方や成長のチャンスを具体的にイメージしながら転職活動を進められるので、安心して検討できますよ。
自分に合った職場を見つける一助として、ジョブソエルを活用してみてください。効率的に転職活動を進めるための心強いツールとなるでしょう。

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5.まとめ 

介護職において資格を取得することで、役割や待遇面で大きなメリットが得られます。
資格取得はキャリアの選択肢を広げ、現場でのスキルアップに直結することが多く、積極的に資格取得を目指すことをおすすめします。
この情報が皆様のキャリアアップの参考となれば幸いです。

 

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