【看護師の退職】退職願・退職届・辞表の違いは?書き方や提出方法・円満退職の流れを解説

転職・キャリア 看護師
掲載日: 2026.10.07
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【看護師の退職】退職願・退職届・辞表の違いは?書き方や提出方法・円満退職の流れを解説

看護師として働きながら「今の職場を辞めたい」と考えたとき、意外と迷いやすいのが退職に必要な書類の手続きです。

「退職願と退職届は何が違うの?」
「看護師が病院を辞めるときは辞表を出すべき?」
「退職届は誰に、いつ提出すればいいの?」

このような疑問を持つ方も少なくありません。退職に関する書類は、退職願・退職届・辞表でそれぞれ意味が異なります。また、病院、クリニック、訪問看護ステーション、介護施設など、勤務先の規模や種別によって退職手続きの流れや引き継ぎ方法も変わってきます。

この記事では、退職願・退職届・辞表の違いから、看護師が退職時に使うべき書類、正しい書き方や提出マナー、退職までのスムーズな流れを分かりやすく解説します。

 

1. 退職願・退職届・辞表の違いは?看護師が使う書類はどれ?

まずは、退職手続きで目にする3つの書類「退職願」「退職届」「辞表」の違いと役割を整理しておきましょう。

それぞれの詳しい特徴と看護師が使う場面は以下の通りです。

退職願(たいしょくねがい)

  • 意味:「辞めたいと考えています」と退職の希望を打診・申告するための書類です。
  • 看護師が使うケース:上司や師長へ退職の相談・意思表示を最初に行う段階で提出します。

 

退職届(たいしょくとどけ)

  • 意味:「〇月〇日に辞めます」と退職を確定事項として通知・届出するための書類です。
  • 看護師が使うケース:面談や話し合いが終わり、正式に退職日が確定した後に提出します。

 

辞表(じひょう)

  • 意味:法人の役員や公務員などが、自らの役職や職を辞するときに提出する書類です。
  • 看護師が使うケース:一般の看護師は原則として使用しません。

 

簡単にまとめると、以下のようになります。

  • 退職願:「辞めたいと考えています」と打診・お願いする書類
  • 退職届:「〇月〇日に辞めます」と通知・確定させる書類
  • 辞表:法人の役員や公務員などが役職を辞するときに使う書類

一般的な雇用契約で働く看護師(パート・正社員問わず)が退職する際は、「退職願」または「退職届」を使用します。なお、「看護師長や看護部長などの役職者は辞表なのか?」と疑問に思う方もいますが、役職者であっても雇用されている労働者であれば、基本的に退職願・退職届を使用します。

 退職願・退職届・辞表の違いは?看護師が使う書類はどれ?

 

2. 看護師は「退職願」と「退職届」のどちらを提出すべき?

実際の手続きでは、提出する「タイミング」によって使い分けます。

 

退職願を使う場合(退職の打診・相談段階)

退職願は、「〇年〇月〇日をもって退職したい」という意思を勤務先に伝えるための書類です。上司や師長に退職の相談をする際、あるいは退職希望日についてこれから話し合う段階で提出します。

退職届を使う場合(退職日確定後の手続き)

退職届は、上司や人事との話し合いが終わり、退職日が確定した後に提出する正式な通知書類です。勤務先から「退職届を書いて出してください」と指示された場合は、指定フォーマットの有無を確認した上で退職届を作成します。

看護師は「退職願」と「退職届」のどちらを提出すべき?

 

3. 【例文つき】看護師の退職願・退職届の書き方とマナー

退職願・退職届の本文は、長々と理由を書く必要はありません。自己都合退職であれば、理由は一律で「一身上の都合」と記載するのがビジネスマナーです。「夜勤がつらい」「人間関係に悩んでいる」「給料に不満がある」といった本音を書く必要はありません。

 

退職願のテンプレート(縦書き・横書き共通)

退職願

私儀
このたび、一身上の都合により、〇年〇月〇日をもって退職いたしたく、ここにお願い申し上げます。

〇年〇月〇日(※提出日)
〇〇病院 〇〇病棟
看護師 〇〇 〇〇 印

〇〇病院
病院長 〇〇 〇〇 殿

退職届のテンプレート

退職届

私儀
このたび、一身上の都合により、〇年〇月〇日をもって退職いたします。

〇年〇月〇日(※提出日)
〇〇病院 〇〇病棟
看護師 〇〇 〇〇 印

〇〇病院
病院長 〇〇 〇〇 殿

手書き・パソコン作成の指示は勤務先の規定(就業規則)に従いましょう。特に指定がない場合は、白無地の便箋に手書きで丁寧に作成するのが一般的です。

【例文つき】看護師の退職願・退職届の書き方とマナー

 

4. 封筒の準備と提出時の正しいマナー

退職届や退職願を提出する際は、封筒の書き方や渡す場所にも配慮が必要です。

  • 封筒の選び方:白無地の和封筒(郵便番号枠がないもの)を使用します。
  • 表面の書き方:中央に「退職願」または「退職届」と記載します。
  • 裏面の書き方:左下に自分の所属部署(〇〇病棟など)と氏名を記載します。
  • 渡し方のマナー:ナースステーションなどの慌ただしい場所で突然渡すのは避けましょう。あらかじめ「今後の働き方についてご相談したいことがあります」と声をかけ、別室で面談の時間を確保してから手渡しします。

 封筒の準備と提出時の正しいマナー

 

5. 退職願・退職届は「いつ」「誰に」出す?

退職の意思を伝える際は、まず勤務先の就業規則を必ず確認することが最優先です。

民法上は「退職の2週間前までに申し出れば解約できる」とされていますが、シフト制で動く看護師の場合、法律通りの直前手続きは現場に大きな負担や混乱を招きます。

いつ出すか(時期の目安)
まずは就業規則の「退職に関する規定」をチェックしましょう。多くの医療機関や施設では「退職希望日の1ヶ月〜3ヶ月前までに申し出ること」と定められています。夜勤シフトの調整、受け持ち患者の申し送り、委員会やプリセプター業務の引き継ぎ期間を考慮すると、就業規則の定めに従いつつ、退職希望日の1.5〜2ヶ月前には初回の打診を行うのが円満退職へのスムーズな流れです。

誰に出すか(提出先と順番)
就業規則に提出先の指定がない場合は、まず直属の上司に相談するのが鉄則です。

  • 病棟看護師:看護師長
  • クリニック:院長・婦長(看護主任)
  • 訪問看護・介護施設:管理者・施設長

いきなり看護部長や人事部門へ直接提出するのは、現場の頭越しとなりマナー違反とされるケースが多いため注意しましょう。まずは直属の上司に面談を申し込み、退職の意思と時期について相談することからスタートします。

退職願・退職届は「いつ」「誰に」出す?

 

6. 次の就職先が決まっているのに強引な引き止めにあった場合の対処法

看護師不足の現場では、すでに次の就職先(転職先)が決まっていると伝えても、「次の人が決まるまで入職日を延ばして」「あと3ヶ月だけ残って」「夜勤を免除するから内定を辞退して」など、無理な引き止めに遭うケースがあります。

しかし、次の入職日が決まっている以上、現在の職場の都合に合わせて退職日を延期することは現実的ではありません。トラブルなく乗り切るための対処法を押さえておきましょう。

入職日が決まっている旨を伝え、毅然と断る
条件交渉に応じる気がない場合は、これまでのお礼を伝えつつも「次の就職先と入職日が決まっているため、延期や撤回はできません」「〇月〇日をもって退職させていただきます」と明確に伝えましょう。あやふやな態度を見せると、説得が続いて話し合いが長引く原因になります。

退職届を受理してもらえない場合の段階的対処法
「退職届を受け取らない」「有給消化を認めない」といったトラブルになった場合、すぐに外部機関へ駆け込む前に、以下の手順で段階的に対処しましょう。

  1. 就業規則と有給残日数を再確認し、メールや書面で意志を残す
    口頭でラチがあかない場合は、退職希望日や有給消化の希望を記載した書面を作成し、記録に残る形(メールや面談記録の控え)で提出します。
  2. 師長以外の窓口(看護部長・人事部・本部)へ相談する
    直属の上司(師長等)が拒否している場合は、さらに上の役職者である看護部長や、労務管理を行う人事部門・事務長に直接相談し、状況を伝えて介入してもらいましょう。

これらの手順を踏んでも解決しない場合や、不当な引き止め・圧力が続く場合に、最終的な相談先として公的機関の活用も検討してください。

次の就職先が決まっているのに強引な引き止めにあった場合の対処法

 

7. 看護師が退職日までに準備すべきチェックリスト

退職届を提出して終わりにせず、最終勤務日まで計画的に準備を進めましょう。

  • 就業規則(退職申し出時期・規定様式)の確認
  • 直属の上司(師長等)へ退職意向を打診
  • 退職日・最終出勤日(有給消化スケジュール)の確定
  • 退職願・退職届の提出
  • 業務・受け持ち患者・委員会の引き継ぎ(後任への申し送り)
  • 必要書類の確認(離職票、源泉徴収票、社会保険の切り替え手順)
  • 転職先の入職日・入社手続きの確認

特に訪問看護ステーションや介護施設では、利用者ごとの詳細なケア内容や経過の申し送りが重要になります。後任のスタッフが困らないよう資料を整理しておきましょう。

8. 残った有給休暇の消化と最終勤務日の調整

看護師の退職でよく問題になるのが「残った有給休暇をどう消化するか」です。

基本的には、退職日までにすべての有休を消化する権利が労働者にはあります。シフト調整や引き継ぎの兼ね合いを見極めつつ、以下のようなスケジュールを組むのが一般的です。

例:10月15日(最終出勤日)→ 10月16日〜31日(有休消化期間)→ 10月31日(退職日)

残日数を人事や師長に確認した上で、双方に負担の少ない形で有給消化の申請を行いましょう。

 

 

9. 退職に関するよくある質問(FAQ)

Q1. 退職届を出した後に撤回することはできますか?
退職願であれば「相談・お願い」の段階なので撤回できる可能性がありますが、合意完了後や正式な退職届の場合は承諾された時点で労働契約の解除が確定するため、原則として撤回は困難です。よく考えた上で提出しましょう。
Q2. 退職理由を「転職先の名前」まで正直に伝える必要がありますか?
伝える必要はありません。「次のステップへ進むため」「一身上の都合」で十分です。同地域内のライバル病院や同一グループへ転職する場合、無用なトラブルを防ぐためにも詳細を明かさないケースは一般的です。
Q3. 体調不良でどうしても出勤できない場合、郵送でもいいですか?
基本は手渡しですが、病気や精神的な不調で出勤が困難な場合は、事前に連絡を入れた上で内容証明郵便などを利用して郵送手続きを行うことも可能です。

10. まとめ:退職手続きを整理して次のキャリアへ進もう

看護師が退職する際は、辞表ではなく「退職願」や「退職届」を使用するのが正解です。

  1. 就業規則を確認する
  2. 直属の上司へ退職の意思を伝える(退職願)
  3. 退職日・最終出勤日を調整する
  4. 正式な退職届を提出し、引き継ぎ・有給消化を行う

退職手続きを正しくスムーズに進めることは、円満退職への一番の近道です。

なお、「冬のボーナスを満額支給されてから損なく円満に辞めたい」「病院の規模に応じた適切な引き継ぎスケジュールを知りたい」という方は、ぜひ以下の記事も参考にしてください。

 

 

 

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