【採用担当者が解説】介護職の職務経歴書の書き方|施設規模・役職・業務内容まで伝わる書き方と例文

転職・キャリア 介護職
掲載日: 2026.09.16
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【採用担当者が解説】介護職の職務経歴書の書き方|施設規模・役職・業務内容まで伝わる書き方と例文

 

介護職の転職において、履歴書とあわせて提出を求められるのが「職務経歴書」です。

しかし、実際の現場では次のような職務経歴書が多く見られます。

  • 勤務していた法人名・施設名しか書かれていない
  • 業務内容が「介護業務全般」としか書かれていない
  • どのくらいの規模の施設で働いていたのか分からない
  • リーダーや主任などの役割・実績が伝わらない
  • 送迎業務の可否や、喀痰吸引等の研修受講歴が抜けている
  • Uターン・Iターン転職で、前職の地域性や現場環境が伝わりにくい

 

採用担当者にとって、職務経歴書は単に「どこで働いていたか」を確認する書類ではありません。

「これまでどのような環境で、どのような利用者様を担当し、どんな役割を担ってきたのか」を把握し、自社で活躍できるかを判断するための重要書類です。

本記事では、介護職の採用担当者の目線を取り入れた「伝わる職務経歴書の書き方」と、そのまま使える実用的な例文・チェックリストを解説します。

 

 

介護職の採用担当者が職務経歴書でチェックしている10のポイント

採用担当者は、単に「介護経験年数」だけを見ているわけではありません。具体的には、以下の要素を細かく確認しています。

介護職の採用担当者が職務経歴書でチェックしている10のポイント

  • 介護経験年数:基礎的な介護スキルの定着度や、現場への即戦力性
  • 施設形態:特養、老健、グループホーム、デイサービスなど、どの領域のノウハウがあるか
  • 利用者・入居者数:どの程度の規模の現場を経験してきたか(大規模・小規模)
  • 職員数・チーム体制:どのような組織規模で周囲と連携してきたか
  • 具体的な業務内容:身体介護、生活援助、送迎業務、レクリエーション企画などの実務範囲
  • 医療的ケアの経験・研修:喀痰吸引・経管栄養等の研修受講歴や、専門ケアへの対応可否
  • 役職・ポジション:一般職、フロアリーダー、ユニットリーダー、主任などの立ち位置
  • マネジメント・教育経験:シフト作成、新人指導(OJT)、スタッフ管理、業務改善などの実績
  • 保有資格・取得年月:介護福祉士、実務者研修などの資格保有状況と取得までのプロセス
  • 転職理由・志望動機:前職の経歴と、応募先でのキャリア志向が一致しているか

つまり、採用担当者が真に知りたいのは「○○施設にいた」という事実ではなく、「その施設でどのような役割を果たし、何ができる人なのか」という具体像です。

 

伝わる職務経歴書にするための5つのステップ

伝わる職務経歴書にするための5つのステップ

 

1. 勤務先名だけでなく「施設概要・規模」を明記する

同じ「介護職」であっても、特別養護老人ホーム(特養)とデイサービスでは求められる業務が大きく異なります。

NG

情報が少なく、経験が伝わりにくい

・株式会社○○(2020年4月〜2025年3月)/ 介護職として勤務

OK

施設規模・勤務地・立場まで具体的に

・社会福祉法人○○会 特別養護老人ホーム○○苑(岩手県盛岡市)

・施設形態:特別養護老人ホーム(定員100名/職員数約50名)

・2020年4月〜2025年3月(一般介護職として勤務)

施設規模(定員・職員数)が明確になることで、採用担当者は担当していた現場の忙しさやチーム体制をイメージしやすくなります。

 

2. Uターン・Iターン転職では「勤務地の地域」も記載する

遠方からの転職の場合、採用担当者が前職の事業所規模や知名度を把握できないことがあります。

「東京都○○区」「岩手県盛岡市」のように都道府県・市区町村まで明記することで、どのような地域環境の現場で経験を積んできたのかがストレートに伝わります。

 

3. 「施設形態」と「ポジション(役職)」をセットで書く

介護業界では、役職やポジションによって評価基準が変わります。

正式な役職(リーダー、主任等)がない場合でも、実際に担当していた役割があれば必ず盛り込みましょう。

記載したい役職・役割例

・フロアリーダー/ユニットリーダー/介護主任/生活相談員/サービス提供責任者

・新人職員の教育・OJT担当/夜勤リーダー/シフト作成補助/委員会活動(事故防止・感染症対策など)

 

4. 業務内容を「介護業務」で終わらせず具体化する(送迎・研修等も記載)

「身体介護、生活援助を担当」だけではアピール不足です。送迎業務や医療的ケア関連の受講歴など、応募先で即戦力として活かせる業務を中心にピックアップして記載します。

具体化の例

・食事・入浴・排泄・移乗・服薬介助・体位交換・口腔ケア

・送迎業務(普通乗用車・ワンボックスカーの運転、乗降介助、コース作成)

・喀痰吸引・経管栄養等の研修受講(または実地研修の修了状況)

・認知症ケア・行動心理症状(BPSD)への対応

・レクリエーションの企画および運営

・介護記録の作成・多職種連携(医師・看護師・PT/OT・ケアマネジャーとの情報共有)

 

5. 「担当した利用者の要介護度・状態」を加える

どのような状態の利用者様を担当してきたかを明記すると、経験の深さがより明確になります。

・要介護3〜5の重度者を中心とした身体介護を担当

・認知症対応型グループホームにて、認知症の利用者様への生活支援を担当

・医療依存度が高い入居者様の介護および喀痰吸引等のケア補助を実施

 

【そのまま使える】採用担当者に評価される職務経歴書の例文

以下は、特別養護老人ホームで5年間勤務し、送迎対応や喀痰吸引研修の受講経験、フロアリーダー経験のある方の記載例です。

■職務経歴
社会福祉法人○○会
勤務期間:2020年4月~2026年3月(6年間)
雇用形態:正職員

【配属歴1】特別養護老人ホーム○○苑

所在地:岩手県盛岡市
配属期間:2020年4月~2023年3月(3年間)
施設形態:特別養護老人ホーム(定員100名/職員数:約50名)
ポジション:一般介護職

<担当業務>

特別養護老人ホームにて、要介護3~5の重度入居者様を中心とした身体介護・ケア業務に従事。
・身体介護(食事・入浴・排泄・移乗・体位交換など)
・医療的ケア(喀痰吸引等の研修受講に基づいたケア補助・口腔ケア)
・送迎業務(ショートステイ利用者の送迎・ワンボックスカーの運転および乗降介助)
・認知症の入居者様に対する日常生活支援およびBPSD緩和ケア
・夜勤業務(月4~5回/1フロア20名を2名体制で担当)
・多職種連携(医師・看護師・リハビリ職との情報共有)

【配属歴2】ケアハウス○○(法人内配置転換)

所在地:岩手県盛岡市
配属期間:2023年4月~2026年3月(3年間)
施設形態:軽費老人ホーム(ケアハウス/定員50名/職員数:約15名)
ポジション:介護職員・フロアリーダー

<担当業務・役割>

法人内異動に伴い、自立~要介護2程度の入居者様を対象とした生活支援および状態変化に応じた個別ケアに従事。
・日常生活支援(安否確認、服薬管理、食事配膳、外出・通院同行)
・身体介護(状態変化や要介護度の進行に応じた入浴・移動等の介助)
・生活相談・ご家族対応(相談窓口としての定期面談や要望への対応)
・送迎業務(定期買物ツアー・通院時の送迎・普通乗用車の運転)
・各種イベント・レクリエーションの企画および運営
・フロアリーダー業務(スタッフ10名の業務調整、シフト作成補助、新人OJT指導)

<異動に伴う工夫・実績>

特養での重度身体介護経験を活かし、ケアハウス入居者様の早期体調変化にいち早く気づく予防的ケアを徹底。また、自立度が高い入居者様が多く暮らす環境に合わせた「寄り添うコミュニケーション」を重視し、入居者満足度の向上に貢献しました。

■保有資格・研修受講歴

・普通自動車第一種運転免許(2018年4月取得)
・介護職員初任者研修(2020年3月取得)
・介護福祉士(2023年3月取得)
・喀痰吸引等研修(不特定多数対象・第2号研修)基本研修修了(2024年10月修了)

 

配置転換(異動)を書く際のアピールポイント・解説

  1. 「同一法人内」であることを明確にする
    【配属歴1】【配属歴2】をまとめる親項目として「社会福祉法人○○会(通算勤務期間)」を上部に置き、途中異動であることを分かるようにしています。転職活動時に「短期間で別会社へ転職した」と誤解されるのを防ぎます。
  2. 施設形態の違いによる「スキルの幅」を見せる
    • 特養: 重度身体介護、医療的ケア(喀痰吸引等)、夜勤、多職種連携など「介助技術の高さ」をアピール。
    • ケアハウス: 生活支援、相談対応、自立支援、イベント企画、リーダー業務など「コミュニケーション力・管理能力」をアピール。
 
このように書き分けることで、「全般的な介護スキルだけでなく、利用者の状態に応じた柔軟な対応ができる人材」として採用担当者に強力にアピールできます。

 

採用担当者が「内容が伝わりにくい」と感じる職務経歴書のNGパターン

失敗しやすい職務経歴書には、共通したパターンがあります。提出前に見直してみましょう。

NGパターン1

勤務先と職種しか書いていない

「株式会社○○ 2018年~2026年 介護職として勤務」

→ 施設形態や事業規模、具体的な仕事内容が見えません。

NGパターン2

「介護業務全般」の一言で済ませている

「介護業務全般を担当。」

→ 身体介護メインなのか、送迎や医療的ケアの経験があるのか、どのようなスキルを持っているかが分かりません。

NGパターン3

運転免許や各種研修の受講歴を書かない

→ 送迎対応が可能であることや、喀痰吸引等の研修を受けている実績は強力なアピール要素です。書かないのは非常にもったいないポイントです。

 

💡 あわせて読みたい!履歴書の「志望動機」の作り方

職務経歴書でこれまでの「経験・実績」を整理したら、次は履歴書の「志望動機」で熱意や今後の展望をアピールしましょう! 施設形態やキャリアごとの具体的な作成テクニックについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

【介護職の志望動機】書き方・例文を徹底解説!施設形態・経験・資格・キャリア別の例文集

【介護職の志望動機】書き方・例文を徹底解説!施設形態・経験・資格・キャリア別の例文集

 

提出前にセルフチェック!介護職の職務経歴書確認リスト

職務経歴書を作成し終えたら、以下のチェックリストを活用して確認を行いましょう。

勤務先・施設環境について

  • 勤務地の都道府県・市区町村を明記したか
  • 施設形態(特養、老健、デイサービス等)を書いたか
  • 定員数・利用者数を記載したか
  • 職員数や事業所の規模が伝わる記述になっているか

 

自分の経験・役割について

  • 正確な勤務期間を記載したか
  • 自分のポジションや役職(リーダー、担当等)を書いたか
  • 異動・配置転換の経歴と、配属先ごとの役割の変化を書いたか
  • 応募先で活かせる具体的な業務内容を挙げたか
  • 送迎業務(運転できる車種・経験の有無)について記載したか
  • 担当した利用者様の状態(要介護度や認知症の有無など)を書いたか
  • 夜勤の有無や回数を記載したか
  • 新人教育、OJT、委員会活動などの経験を書いたか
  • 多職種連携やご家族対応の経験を加えたか

 

資格・研修受講歴について

  • 保有資格を正確な名称で記載したか
  • 喀痰吸引等研修などの研修受講歴(修了年月など)を明記したか
  • 普通自動車免許の有無を記載したか
  • 資格の「取得年月」まで明記したか

 

まとめ|あなたの経験を活かせる職場探しなら「ジョブソエル」

介護職の職務経歴書は、単なる経歴の列挙ではなく、「自分がどんな現場で、どのような活躍をしてきた人なのか」を採用担当者に伝えるためのプレゼンテーション資料です。

  • 「どこで」(勤務地・施設形態)
  • 「どのくらいの規模で」(定員・職員数)
  • 「どんな利用者を」(要介護度・認知症など)
  • 「どのような立場で」(役職・役割)
  • 「何をしてきたのか」(具体業務・送迎・研修受講などの実績)

これらを整理して記載することで、採用担当者にあなたの魅力と即戦力性がしっかり伝わります。

 

 

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