看護師&薬剤師免許もオンライン化スタート!国家資格のデジタル化で医療・介護職の転職活動はどう変わる?
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転職活動で「看護師免許証のコピーを提出してください」と言われ、保管場所を探した経験はありませんか?普段は取り出す機会が少ない書類だからこそ、応募や入職の直前になって慌てることもあります。
こうした申請手続きや資格証明の負担を軽減するために進められているのが、国の「国家資格等のオンライン・デジタル化」です。
2026年10月26日からは、看護師免許の新規登録申請をマイナポータルで行えるようになりました。
すでに免許を持っている看護師の方も、初期設定申請を行い厚生労働省での処理が完了すると「デジタル資格者証」を利用できます。
同日には、医師・歯科医師・保健師・助産師・薬剤師も一斉に対応を開始しています。
ただし、すべての医療・介護資格が同時に対応したわけではなく、資格によって利用できる手続きも異なります。この記事では、看護師をはじめとする対応状況や申請方法、転職活動での具体的な使い方を解説します。
📌 この記事でわかること
- 医療・介護資格のオンライン化対応状況: 看護師・医師・薬剤師などの対応状況と今後の予定
- 看護師免許の各種申請手順: 新規取得者の登録と、取得済みの方の初期設定の違い
- デジタル資格者証による転職活動の変化: 提示・提出方法や二次元コードによる有効性確認
- デジタル化に関する気になる疑問: 紙の免許証の扱い、義務化の有無、HPKIとの違い
目次
- 1.国家資格のオンライン化とは?
- 申請手続きと資格証明をデジタルで行う取り組み
- 「オンライン申請」と「デジタル資格者証」の違い
- 2.医療・介護・福祉資格はどこまで対応している?
- すでにデジタル資格証対応ずみの医療福祉系国家資格
- まだ対応開始が案内されていない主な資格一覧
- 「2026年度以降」は2026年度中の開始確定ではない
- 3.【新規取得者】看護師免許のオンライン申請方法
- 対象は「国家試験に合格し、これから免許登録をする方」
- 申請前に準備するもの
- 新規登録申請の流れ
- 4.【資格取得済み】看護師がデジタル資格者証を利用する方法
- 取得済みの方は「初期設定申請」を行う
- 看護師の初期設定申請の流れと注意点
- 5.デジタル資格者証で看護師の転職活動はどう変わる?
- ①提出方法の選択肢が広がる
- ②採用側は二次元コードで改ざんの有無を確認できる
- 応募前に確認したいチェックリスト
- 6.国家資格のデジタル化に関するQ&A
- Q1.資格証は必ずデジタル化しなければいけませんか?
- Q2.デジタル資格証の初期設定をしないと看護師免許が失効しますか?
- Q3.紙の免許証(賞状)は捨てても大丈夫ですか?
- Q4.氏名変更(名義変更)や再交付もオンラインで完結しますか?
- Q5.デジタル資格者証で電子処方箋等の署名はできますか?
- 7.まとめ
1.国家資格のオンライン化とは?
申請手続きと資格証明をデジタルで行う取り組み
国家資格等のオンライン・デジタル化は、資格に関する申請手続きをオンラインで完結させたり、登録された資格情報をデジタル上で確認・提示できるようにしたりする取り組みです。
2024年8月6日から順次開始されており、デジタル庁は130の国家資格等を対象として案内しています。
利用者にとっては、窓口へ行く手間や書類の郵送にかかる負担を減らせるほか、手続きによっては住民票などの添付を省略できるメリットがあります。
「オンライン申請」と「デジタル資格者証」の違い
混同しやすい用語ですが、それぞれ役割が異なります。
オンライン申請
新規登録や登録事項変更などの各種手続きを、マイナポータルからオンラインで行う「申請行為」のことです。
初期設定
すでに登録されているご自身の資格情報とマイナンバーを紐付け、各種サービスを利用できるようにするための「準備設定」のことです。
デジタル資格者証
保有している資格を他者に提示・証明するために、申請処理完了後にマイナポータル等から取得する「PDF形式の証明書類」のことです。
オンライン化が始まった資格であっても、新規登録・氏名変更・再交付など手続きごとに対応範囲が異なります。
ご自身の資格と行いたい手続きの対応状況を確認することが大切です。
2.医療・介護・福祉資格はどこまで対応している?
すでにデジタル資格証対応ずみの医療福祉系国家資格
医療・介護・福祉分野における主な対応状況は以下の通りです。
保健師・助産師・看護師(対応開始日:2026年10月26日)
新規登録申請、取得済みの方の初期設定申請、処理完了後のデジタル資格者証の利用が可能です。
医師・歯科医師(対応開始日:2026年10月26日)
新規登録申請、取得済みの方の初期設定申請、処理完了後のデジタル資格者証の利用が可能です。
薬剤師(対応開始日:2026年10月26日)
新規登録申請、取得済みの方の初期設定申請、処理完了後のデジタル資格者証の利用が可能です。
介護福祉士・社会福祉士・精神保健福祉士(対応開始日:対応済み)
初期設定、デジタル資格者証の取得、条件に応じた登録事項変更などが可能です。
公認心理師(対応開始日:対応済み)
初期設定、デジタル資格者証の表示、登録事項変更・書換交付・再交付などが可能です。
保険医・保険薬剤師(対応開始日:対応済み)
新規登録、変更、抹消、再交付のオンライン申請が可能です。
※デジタル資格者証は、申請後に厚生労働省側の処理が完了してから利用可能になります。
※准看護師は都道府県知事免許となるため、国のシステムでの対応とは扱いが異なります。

まだ対応開始が案内されていない主な資格一覧
2026年10月29日時点の公式案内で「2026年度以降順次」とされている主な資格は以下の通りです。
- 看護分野: 准看護師
- リハビリテーション分野: 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士、義肢装具士
- 検査・医療技術分野: 臨床検査技師、臨床工学技士、診療放射線技師
- 栄養・介護・保育分野: 管理栄養士、介護支援専門員(ケアマネジャー)、保育士
開始予定時期は準備が整った資格から順次行われるため、所管省庁や関係団体の正式案内を確認しましょう。
「2026年度以降」は2026年度中の開始確定ではない
デジタル庁のスケジュール資料では、資格によって開始予定期が分かれています。
順次開始予定であり、資格や自治体によって調整が行われるため、最新情報は公式案内を確認してください。

3.【新規取得者】看護師免許のオンライン申請方法
対象は「国家試験に合格し、これから免許登録をする方」
看護師国家試験に合格後、看護師名簿への登録を受けるための手続きです。
国家試験に合格しただけでは看護師として業務を行うことはできません。
オンライン申請を選ぶ場合も、必要な登録手続きを完了させる必要があります。
申請前に準備するもの
- マイナンバーカード(パスワードも含む)
- 対応するスマートフォン・パソコン
- 合格証書のPDF(または画像)
- 診断書のPDF(指定様式・発行から1か月以内のもの)
- 条件に応じた追加書類(外国籍の方など)
※診断書は原本提出を求められる場合があるため、免許登録が完了するまでは手元に大切に保管してください。
新規登録申請の流れ
- マイナポータルにログインする
- 「証明書」の「すべて見る」から「国家資格」を開く
- 「資格を追加する」を選び、「看護師」(または保健師・助産師)を選択する
- 「手続きをはじめる」から新規登録申請へ進む
- 画面の案内に従って必要事項を入力し、書類PDFを添付する
- 登録免許税などの納付手続きを進める

4.【資格取得済み】看護師がデジタル資格者証を利用する方法
取得済みの方は「初期設定申請」を行う
すでに看護師免許をお持ちの方がデジタル資格者証を利用する場合は、マイナポータルから初期設定申請を行います。
既存の免許情報とマイナンバーをひも付ける手続きであり、国家試験の再受験や免許の取り直しではありません。
看護師の初期設定申請の流れと注意点
- マイナンバーカードと免許証を用意する
- マイナポータルにログインし、「国家資格」>「資格を追加する」から「看護師」を選択する
- 免許証の写し(裏面に記載がある場合は裏面も)をPDF形式で添付する
- 案内に従って必要事項を入力し、申請を送信する

⚠️ 発行までの期間に注意
申請情報を送信しても即時発行されるわけではありません。
厚生労働省側の処理完了が必要となり、発行目安は申請月から1〜2か月とされています(開始直後や繁忙期はさらに時間を要する場合があります)。
入職手続きが近い場合は、従来の紙の免許証による準備も並行して進めましょう。
5.デジタル資格者証で看護師の転職活動はどう変わる?
①提出方法の選択肢が広がる
デジタル資格者証は、保有資格を証明するPDFファイルです。提出先の病院・施設が認めている場合、以下のような活用が可能です。
- スマホなどの画面で対面提示する
- PDFデータをメール添付で送信する
- 印刷して持参または郵送する
在職中の転職活動や遠方への引っ越しを伴う転職でも、わざわざ紙の免許証を探してコピーをとる手間を削減できます。
ただし、応募先(病院・施設の人事担当者)によって「原本提示が必須」「PDFデータの提出で可」など指定が異なるため、事前の確認が重要です。
②採用側は二次元コードで改ざんの有無を確認できる
提出を受けた採用担当者は、デジタル資格者証に付与された二次元コードを読み込むことで、資格の有効性や改ざんがないかを検証できます。
ただし、この検証は「資格そのものの真正性」を確認するものであり、提示した本人が資格者本人であるかを保証するものではありません。
そのため、本人確認書類(マイナンバーカードや運転免許証等)の提示は別途求められます。

応募前に確認したいチェックリスト
- 初期設定を行い、厚生労働省の処理が完了しているか
- 資格者証の記載氏名(改姓など)に変更漏れがないか
- 応募先(病院・施設)が指定する提出形式(データ・紙コピー・原本提示)を確認したか
6.国家資格のデジタル化に関するQ&A
Q1.資格証は必ずデジタル化しなければいけませんか?
A. 一律に義務付けられたわけではありません。
従来の紙による申請や手続きも引き続き利用可能です。ご自身のやりやすい方法を選択できます。
Q2.デジタル資格証の初期設定をしないと看護師免許が失効しますか?
A. 初期設定をしなくても、免許が失効したり資格がなくなったりすることはありません。
Q3.紙の免許証(賞状)は捨てても大丈夫ですか?
A. 絶対に捨てずに大切に保管してください。
入職先の病院や施設によっては紙の免許証の原本提示やコピー提出を求められる場合があります。
Q4.氏名変更(名義変更)や再交付もオンラインで完結しますか?
A. 今回開始された主な手続きは「新規登録」と「初期設定」です。
結婚等による氏名変更や紛失時の再交付手続きについては、従来通り所定の書類手続きが必要になる場合がありますので、厚生労働省の最新案内をご確認ください。
Q5.デジタル資格者証で電子処方箋等の署名はできますか?
A. できません。マイナポータルのデジタル資格者証には電子署名機能はありません。
日本看護協会等が関与するHPKI(医療等資格確認可否の仕組み)等とは役割が異なります。
7.まとめ
2026年10月26日から、看護師・医師・薬剤師などの免許新規登録や初期設定がオンラインで可能になりました。
デジタル資格者証を活用することで、転職活動時の提出手続きをよりスムーズに進められる可能性があります。
ただし、発行処理には1〜2か月ほどかかる場合があるため、転職を考えている看護師の方は早めにマイナポータルでの初期設定を済ませておくと安心です。
紙の免許証も大切に保管しながら、ご自身に合った方法でスムーズな転職活動を進めていきましょう。
※本記事は2026年10月29日時点の公式情報をもとに作成しています。
参考・確認先
\新しい職場でスタートしたい 看護師のみなさまへ/
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