知らないと損!ハローワークの給付金、あなたにぴったりな制度はどれ?

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掲載日: 2025.07.31
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ハローワークの給付金制度は、その種類の多さや手続きの複雑さから、分かりにくいと感じる方が多いのではないでしょうか。自分がどの制度に該当するのか、どれを利用すべきなのか迷うことも少なくありません。その結果、本来もらえるはずの支援を見逃してしまうことも…。これはとてももったいないことです。そこでこの記事では、給付金制度を4つのカテゴリに分けて整理し、あなたにぴったりな制度を見つけるお手伝いをします。
 

 

1.ハローワークの給付金制度とは?  

1. 雇用保険制度

雇用保険は、働く人が失業や育児などのライフイベントに直面した際に、生活の安定や就職の促進を支援するための制度です。対象となるのは、以下のような状況です

  • 失業して収入がなくなった場合
  • 仕事を続けることが難しい理由が生じた場合(例:病気や介護)
  • スキルアップのために教育訓練を受ける場合
  • 育児のために休業を取る場合

この制度には、「失業等給付」と「育児休業給付」の2つの大きな枠組みがあり、それぞれの状況に応じた給付金が用意されています。

2. 失業等給付

「失業等給付」は、失業中の生活支援や再就職の促進、スキルアップを目的とした給付金で、以下の4つのカテゴリに分かれています。

  1. 求職者給付
    対象: 離職後、新しい職を探している方
    内容: 基本手当(生活費支援)、技能習得手当、傷病手当など
    https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_basicbenefit.html
  2. 就職促進給付
    対象: 早期再就職を目指す方や転職のために転居が必要な方
    内容: 再就職手当、移転費、広域求職活動費など
    https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_stepup.html
  3. 教育訓練給付
    対象: 新しいスキルを身につけたい方
    内容: 一般教育訓練給付金、専門実践教育訓練給付金など
    https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_education.htm

  4. 雇用継続給付
    対象: 高齢者や介護休業を取得する方
    内容: 高年齢雇用継続基本給付金、介護休業給付金
    https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_education.html

3. 育児休業給付

「育児休業給付」は、育児のために仕事を一時的に休む方の生活を支えるための給付金で、以下の2種類があります。

  1. 育児休業給付金
    ・対象:
    1歳未満(最長2歳未満)の子を養育するために育児休業を取得した方
  2. 出生時育児休業給付金
    対象: 子どもが生まれた後、8週間以内に休業を取得した方
    https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_childcareleave.html

2.状況別に見る!あなたにぴったりなハローワークの給付金  

ここでは、具体的な状況ごとに該当する給付金をご紹介します。あなた自身の状況に当てはめて確認してみてください。

Aさん:「離職して、介護の仕事にチャレンジしたい」

Aさんは30代前半で、前職では事務職として働いていましたが、介護の仕事に興味を持ち、転職を考えています。現在は離職中で、まずは「介護職員初任者研修」を受講し、基礎知識を学びたいと考えています。

該当する給付金:

  • 基本手当: 離職中の生活を支えるため、所定給付日数(90~360日)の範囲で支給されます。
  • 技能習得手当: 公共職業訓練で「介護職員初任者研修」などを受講する際、受講手当(日額500円)や交通費補助(最大月42,500円)が支給されます。
  • 再就職手当: 所定給付日数の3分の1以上を残して介護職への早期就職が決まった場合に支給される手当。残日数に応じて金額が異なります。
Bさん: 「第二子の出産を控え、育児休業を取得予定」

Bさんは40代の訪問看護師で、間もなく第二子が誕生する予定です。第二子の誕生を機に、さらに父親として育児に専念する時間を確保したいと考え、育児休業を取得する計画を立てています。

該当する給付金:

  • 育児休業給付金:
    ・育児休業中の生活費を支えるため、賃金日額の67%(180日目以降は50%)が支給されます。
    ・出産直後の育児休業(出生時育児休業)では、8週間以内に取得した休業期間中、賃金日額の67%を補償。
  • 出生時育児休業給付金:出産後の特定期間に育児休業を取得した場合に支給されます。
Cさん: 「新しいスキルを身につけてキャリアチェンジしたい」

Cさんは50代前半で、これまで看護助手として働いてきましたが、正職員としてキャリアを積むため、介護福祉士の資格を取得しようと決意しました。2年以上の養成校に通学し、国家試験の合格を目指しています。

該当する給付金:

  • 専門実践教育訓練給付金:介護福祉士の資格取得に必要な養成校通学費用の50%~70%を補助(年間上限40万円)。資格取得後には追加支給も可能です。
  • 短期訓練受講費:資格取得に向けた入門講座など、1か月未満の短期スキル訓練の費用を補助(上限10万円)。
  • 求職者支援訓練:雇用保険を受給していない場合、無料で資格取得に必要な訓練を受講可能(教材費の一部負担あり)。
Dさん: 「遠方の医療施設の求人に応募したい」

Dさんは30代後半で、より良い条件の医療施設で働きたいと考えています。現在、他県の病院の求人に応募し、面接に行く予定です。引っ越しを伴う就職も検討しています。

該当する給付金:

  • 移転費:他県の医療施設での就職が決まった場合、引っ越し費用や交通費が補助されます。
  • 広域求職活動費:遠方(往復200km以上)の病院や施設で面接や試験を受ける際、交通費や宿泊費を補助。

これらのケースはあくまで一例です。あなたの状況や目指すキャリアによって、活用できる給付金や支援制度はさまざまです。AさんやCさんのように新しいキャリアに挑戦する方、BさんやDさんのように生活環境を整えながら働き続ける方、それぞれに適した給付金があります。気になる給付金があれば、ハローワークの窓口や公式サイトでさらに詳しく確認してみましょう!

3. 給付金一覧表  

 

さらに詳しい情報は、ハローワークの公式サイトをご確認ください
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_guide.html

各給付金制度の詳細はこちら

基本手当について
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_basicbenefit.html

就職促進給付
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_stepup.html

教育訓練給付
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_education.html

雇用継続給付
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_continue.html

育児休業給付
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_childcareleave.html

4. 給付金を最大限に活用するためのポイント  

申請前に準備しておきたいこと

  • 必要書類の早期準備:
    離職票、身分証明書、給与明細、受講証明書などが申請に必要です。事前に必要書類を確認し、不備がないよう準備を進めましょう。
  • 受給資格・条件の確認:
    自分が該当する給付金の条件を事前にハローワークで確認してください。特に、教育訓練給付金の場合は受講前に申請が必要な場合もあります。

申請の注意点

  • 申請期限:
    給付金の多くには申請期限があります。例えば、離職後の基本手当の申請には期限が設けられているため、早めの行動が重要です。
  • 併用制限の確認:
    一部の給付金は他の給付金と併用できない場合があります。ハローワークの窓口で事前に確認しましょう。

申請手続きの流れ

  1. ハローワークに相談:
    自分が利用できる給付金について窓口で情報を得ましょう。
  2. 必要書類の準備:
    指定された書類を揃え、書類に不備がないよう確認します。
  3. 申請書類の提出:
    管轄のハローワークで申請を行います。
  4. 審査・給付開始:
    申請後、審査が完了したら給付金が支給されます。状況に応じて追加の書類が求められることもあるので注意しましょう。

知らないと損するポイント

  • 給付金の組み合わせ活用:
    失業等給付と教育訓練給付を同時に活用すれば、生活費を補いながらスキルアップが目指せます。例えば、公共職業訓練を受講しつつ基本手当を受け取ることで、スキル習得と生活支援を両立できます。
  • 最新情報のチェック:
    ハローワークや厚生労働省の公式サイトで、最新の給付金情報を確認しましょう。制度変更や新たな支援制度が発表されることがあります。

5.転職活動とJobSoel(ジョブソエル)の活用  

医療・介護分野での転職には、専門の求人情報プラットフォームであるJobSoel(ジョブソエル)の活用を検討してみてはいかがでしょうか。

JobSoelでは、全国の医療福祉に関する職種の求人情報を検索できるほか、施設の雰囲気や具体的な取り組みを知ることができます。
新しい職場での働き方や成長のチャンスを具体的にイメージしながら転職活動を進められるので、安心して検討できますよ。
自分に合った職場を見つける一助として、ジョブソエルを活用してみてください。効率的に転職活動を進めるための心強いツールとなるでしょう。

▼求職者様_会員登録ページ
https://jobsoel.com/sign-up
▼企業・法人様_会員登録ページ
https://jobsoel.com/company-sign-up

 

6.まとめ  

ハローワークの給付金制度は、失業や育児といったライフイベントに直面したときに、生活の安定やキャリアアップを支援してくれる心強い仕組みです。しかし、その種類や手続きの複雑さから、本来利用できる支援を見逃してしまうことも少なくありません。 給付金を最大限に活用するためには、自分の状況に合った制度を確認し、早めに行動することが重要です。生活支援やスキルアップ、育児との両立など、あなたの目標に応じた制度を活用し、次のステップを踏み出しましょう。
ハローワークの窓口や公式公式サイトで最新情報を確認し、不明点は気軽に相談することで、よりスムーズに給付金を活用できます。この機会に制度を理解し、あなたのキャリアや生活に役立ててください!

参考:
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_guide.html

 

 

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