介護職へ転職する前に! 施設見学で後悔しない5つのポイント
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もちろん、一度の訪問ですべてを把握できるわけではありません。だからこそ、複数の施設を見比べたり、気になることをしっかり質問して確かめることが大切です。
もし「ここは合わないかも」と感じたときは、無理に進めずに別の選択肢を探して大丈夫です。見学を通して「ここなら無理なく働けそう」「スタッフさんの雰囲気が合いそう」といったリアルな相性を感じ取ることが、就職後のギャップを減らし、長く安心して働くことにつながります。
実際に厚生労働省の調査でも、入職前の職場見学が定着率アップに役立つと報告されています。この記事では、介護職が初めての方でも安心して一歩を踏み出せるように、施設見学の準備や当日のマナー、チェックすべきポイントを解説していきます。ぜひ参考にして、納得できる職場選びに役立ててください。
目次
1. 介護施設の就業前施設見学時に知っておきたい!予約と準備の基本
施設見学は気になったタイミングで申し込む
初めての介護職で「いきなり見学をお願いしても大丈夫かな?」と迷う方は多いです。ですが、職場見学は気になる施設の雰囲気を知る大切な機会なので、気後れせずに申し込んでみましょう。見学を申し込むタイミングは、求人情報を見て「ここで働いてみたいかも」と思ったときがベストです。面接の前に見学だけ申し込む人もいれば、面接と見学を同じ日にセットで行う人もいます。どちらでも問題ありません。
施設見学の申し込み方法と伝える内容
申し込み方法は電話かメールが一般的です。電話をかけるときは、できれば平日の午前10時から午後5時ごろの、比較的余裕がある時間帯に連絡をしましょう。朝の忙しい時間や食事の時間を避けるだけでも、施設側に負担をかけずに済みます。連絡の際は丁寧な言葉遣いを意識し、「介護職への応募を考えており、施設を見学させていただきたいのですが」と、希望日時と見学の目的を簡潔に伝えましょう。メールの場合は件名に「施設見学のお願い」と記載し、自己紹介と希望日時、連絡先を明記します。文面に誤字脱字がないかも必ず確認してください。
ハローワーク求人の場合は窓口を通す
ハローワークの求人で「事前見学可」と書いてある場合は、基本的にハローワークの窓口を通して申し込むこともできます。窓口の担当者が施設に連絡を取ってくれるので、直接電話する前に一度相談するとスムーズです。
JobSoel(ジョブソエル)を活用する場合はもっと簡単です。求人に応募するときに「施設見学希望」のチェック欄に印を入れるだけでOK。見学の可否や日程調整について、施設側とスムーズにやり取りできます。
ハローワーク求人の場合は窓口を通す
見学日が決まったら、当日慌てないように準備を進めておきましょう。服装は派手すぎず清潔感があり、動きやすいものが基本です。シャツやブラウスにパンツスタイルなど、カジュアルすぎない服装を心がけます。サンダルやヒールなど歩きにくい靴は避け、季節に合わせた防寒や暑さ対策も忘れずに。持ち物としては、メモ帳と筆記用具は必須です。見学中に気づいたことや質問したいことをすぐにメモできると安心です。感染症対策としてマスクや手指消毒液を持参すると良い場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
施設見学キャンセルや変更の連絡もマナーが大切
もし予定が変わってキャンセルや日時変更が必要になった場合は、できるだけ早めに連絡を入れるのがマナーです。急な変更でも、「申し訳ございません、都合により日時を変更させてください」と一言添えて誠実に対応することが信頼感につながります。施設とのやり取りを丁寧に進めることで、見学当日も安心して臨めます。
2. 職場見学で必ずチェックしたい5つのポイント
施設見学は大切なチャンスですが、1回の短い時間だけですべてが分かるわけではありません。だからこそ「何を見ておくか」「どこを質問するか」を意識して、できれば複数のスタッフの様子やいろいろな場所をしっかり見比べることがポイントです。
① まずは利用者さまの様子をよく観察する
施設見学でまず注目しておきたいのが、利用者さまがどのように過ごしているかです。表情が穏やかで笑顔が多いか、スタッフとの会話が自然に交わされているかを見ることで、その施設がどれだけ一人ひとりに寄り添えているかを感じ取ることができます。
一人だけでなく複数の利用者さまやフロア全体の様子を観察してみましょう。安心して生活できている施設は、スタッフ同士の関係性も良好なことが多いです。何気ない会話やレクリエーションの様子などもチェックしてみましょう。
② スタッフの声かけやチームワークの雰囲気を感じ取る
スタッフ同士のコミュニケーションの取り方も、働きやすさを見極める重要なポイントです。あいさつが自然に交わされているか、声かけが丁寧か、困っているスタッフがいれば周りが自然にフォローしているかなどを観察しましょう。笑顔で働いている人が多い職場は、それだけで居心地が良く、チームワークが良好である可能性が高いです。逆にピリピリした雰囲気があれば、業務の負担が偏っていたり、人間関係に問題がある場合もあります。
③ 施設の清掃状況や設備の整備状況の確認も忘れずに
共有スペースや居室、トイレなどの清潔さも働きやすさに直結します。廊下やトイレが整理整頓されているか、匂いが気にならないか、掲示物が分かりやすく貼ってあるかなど、細かな部分まで見てみましょう。介護の仕事は身体的な負担が大きいので、介護用ベッドや移乗補助機器などの設備が整っているかどうかも確認しておくと良いでしょう。清潔感や安全性は、利用者さまだけでなく働く側にとっても大切なポイントです。
④ シフトや休暇の取り方、研修制度など、気になることは質問してみよう
見学中は、スタッフや案内してくれる人に質問をするチャンスです。実際の勤務シフトのパターン、夜勤の有無、残業の状況、休暇の取りやすさなど、求人票に載っていないリアルな声を聞いておくと、入職後のギャップを防げます。新人研修や資格取得支援、スキルアップの機会がどれくらいあるのかなど気になっていることは質問しておきましょう。「どんな働き方ができるか」を具体的に知ることで、自分の生活スタイルに合った職場かどうか判断しやすくなります。
⑤ “自分がここで働く姿”を想像してみる
最後に大切なのは、施設内を見学しながら「自分がこの現場で働くとしたら」という視点を持つことです。1~2時間の見学だけですべてを判断するのは難しいですが、スタッフの動き方や利用者さまとの距離感を見て「無理なく続けられそうかな」とイメージしてみてください。体力面も、実際に動いているスタッフの様子を見ることで目安になります。不安なことは質問したり、必要であれば他の施設も見学して比べてみましょう。
3. 見られているのは自分も同じ!好印象を残すマナーを忘れずに
施設の採用担当者は「一緒に働ける人か」を見ている
職場見学は「自分が職場を見極める場」であると同時に、施設側にとっても「この人と一緒に働けそうか」を確かめる大切な機会です。面接ほど堅苦しくなくても、見学中の態度や振る舞いは採用の判断材料になります。案内をしてくれる方へのあいさつはもちろん、廊下ですれ違うスタッフや利用者さまにも笑顔で軽く会釈するだけで印象は大きく変わります。あいさつが逆に戸惑わせそうな場面では無理にする必要はありません。マスクをしていても目元の表情や声のトーンを少し意識するだけで、明るい印象を伝えることができます。
施設見学中のスマホの扱いとメモの取り方
見学中にスマホを頻繁に操作するのはマナー違反と感じられることがあります。スマホの音は必ず切ってバッグにしまっておきましょう。基本は筆記用具とメモ帳を使って、立ったままでもサッと書けるようにしておきます。ただし、どうしてもスマホでメモを取りたいときは、一言「メモをスマホに取っても大丈夫ですか?」と断りを入れましょう。許可なく写真を撮るのはNGです。撮影が必要な場合は必ず確認を取ります。
施設見学の際の質問はタイミングと言葉選びが大切
質問をすること自体はとても良いことですが、タイミングと内容には気を配りましょう。利用者さまの前や忙しそうなタイミングも避けるのがマナーです。案内役のスタッフが「何か聞きたいことはありますか?」と聞いてくれたときがベストタイミングです。
例えば「残業は多いですか?」という聞き方ではなく
「1か月でどれくらい残業がありますか?」
「残業が増えやすい時期や曜日はありますか?」
「シフトによって残業の多さに差はありますか?」
など、具体的なパターンを尋ねるとリアルな働き方を想像しやすくなります。
どこまで聞いていいか迷ったときは、「他に聞いても大丈夫ですか?」と確認してみましょう。
施設見学後はお礼を伝えて
見学が終わったら必ず「今日はお時間をいただきありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えましょう。帰宅後にメールでお礼を伝えるのも丁寧です。こうしたマナーの積み重ねが「一緒に働きたい人だな」という印象につながります。
4. 施設見学後に後悔しない!比較と意思表示のステップ
施設見学後の感想はすぐメモして整理しよう
施設見学が終わったら、その日のうちに感じたことをメモしておくのがおすすめです。利用者さまやスタッフの雰囲気、清掃状況、案内してくれた人の印象など、思い出せるうちに書いておくと後で比較するときに役立ちます。少しでも「ここは気になるな」と思ったことは正直に書き残しておきましょう。
施設見学の感想を家族や信頼できる人に話してみる
自分の中で感じたことを家族や信頼できる人に話してみると、意外な気づきが得られることがあります。「そこが合わないなら他も見てみたら?」「それなら向いてそうだね」といった客観的な意見は、初めての職場選びには大きなヒントになります。
気になる施設は複数見学して比較する
「ここが良さそう!」と思っても、できれば一か所だけで決めずに他の施設も見学して比べるのがおすすめです。求人票では同じように見えても、現場の雰囲気は本当に千差万別です。比べることで「自分にとって大切にしたい条件」がはっきりしてきます。
もし見学中に施設側から「他は検討されていますか?」と聞かれたときは、正直に「他の施設も見てから決めたいと思っています」と伝えてOKです。介護業界は採用の動きが早いことも多いので、「他も見た上で〇日頃までには応募するかどうかご連絡します」と伝えると丁寧です。
見学後の応募意思は早めに伝える
見学後に「ここで働きたい」と思ったら、できるだけ早めに応募の意思を伝えましょう。目安は見学から3日以内が理想です。スピード感のある採用が多いので、迷いすぎず気持ちが固まったら連絡するのがおすすめです。
「今回は応募は見送る」と決めたときもお礼を忘れずに
逆に「実際に見てみて思っていたのと違った」と感じたら、無理に進める必要はありません。見学したからといって必ず応募しなければいけない決まりはないので、辞退しても大丈夫です。
辞退するときはできるだけ早めに、電話やメールで一言お礼を添えて伝えましょう。
例えば、「見学の機会をいただきありがとうございました。検討した結果、今回は応募を見送らせていただきます。」のように伝えればOKです。
自分の気持ちを整理しながら、後悔しない選択をしてください。
5. 実際の求人を見てみるなら?JobSoelの活用もおすすめ
JobSoel(ジョブソエル)では求人に応募するときに「施設見学希望」のチェック欄に印を入れるだけでOKです。見学の日程調整も施設側とスムーズにできるので、初心者の方でも安心して活用できます。
医療・介護分野での転職には、専門の求人情報プラットフォームであるJobSoel(ジョブソエル)の活用を検討してみてはいかがでしょうか。
JobSoelでは、全国の医療福祉に関する職種の求人情報を検索できるほか、施設の雰囲気や具体的な取り組みを知ることができます。
新しい職場での働き方や成長のチャンスを具体的にイメージしながら転職活動を進められるので、安心して検討できますよ。
自分に合った職場を見つける一助として、ジョブソエルを活用してみてください。効率的に転職活動を進めるための心強いツールとなるでしょう。
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6.まとめ
施設見学は、自分に合う職場を選ぶための大事な機会です。求人票だけではわからない現場の雰囲気を感じながら、見るべき5つのポイントを意識して確認してみてください。施設側も一緒に働ける人かを見ています。だからこそ、基本的なマナーや笑顔を忘れず、好印象を意識して見学に臨みましょう。
無理に進めず、「ここなら大丈夫」と思える場所を選ぶことが何より大切です。準備をしっかりして、あなたが納得できる職場を見つけてください!

 
                         
                         
                         
                         
                        