介護福祉士国家試験「パート合格」だったら次回どうなる?受験免除の仕組み・注意点・第40回への備えを徹底解説
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介護福祉士の資格取得を目指す方にとって、仕事と試験勉強の両立は大きな課題です。
「出題範囲が広く、すべての科目を一度に勉強するのが難しい」と感じている方も多いのではないでしょうか。
こうした受験者の学習負担軽減や利便性を考慮し、介護福祉士国家試験では第38回(2025年度・2026年1月実施)から「パート合格制度(合格パートの受験免除)」が導入されたことで、一定の基準を満たしたパートについて、翌年・翌々年の試験で受験免除を利用できるようになりました。
本記事では、「パート合格制度の基本ルール」に加えて、多くの方が疑問に思う「もし今回パート合格だったら次回(第40回試験)はどうなるのか?」という次の試験での扱いや学習戦略についてわかりやすく解説します。
※本記事は2026年10月27日時点の情報に基づきます。第39回試験(2027年1月31日実施)の受験申し込みは、2026年9月2日に終了しています。
📌 この記事でわかること
- パート合格制度の基本: 3つのパート構成(A・B・C)と合否判定の基準
- パート合格だったら次回どうなる?: 第40回試験での免除・再受験のパターン早見表
- 受験方法の注意点: 不合格パートの一部だけを受験することはできるのか
- 有効期限と再受験戦略: 2年間の有効期限と「全パート再受験」の活用法
- 外国人受験者の特例: 特定技能1号の方の在留期間延長に関する注意点
目次
- 1.介護福祉士国家試験の「パート合格制度」とは?
- A・B・Cパートの科目構成と配点
- 2.「パート合格」だったら次回(第40回試験)はどうなる?
- ①パート合格後の次回受験フロー
- ②第39回(今回)の結果と第40回(次回)の受験パターン早見表
- 3.パート合格の「有効期限」と判定の仕組み
- ① 免除を利用できるのは「翌年」と「翌々年」(最大2年間)
- ② 有効期限はパートごとに独立している
- ③ あえて「全パート再受験」を選ぶメリット
- 4.合格基準と「0点科目(科目群)」の落とし穴
- ① パート別合格基準点は一律6割ではない
- ② 「0点」があると、そのパートは即不合格!
- 5.受験方法・手数料・外国人受験者の注意点
- ① 受験手数料はパート数に関わらず「一律(20,510円)」
- ② 特定技能1号外国人材の「在留期間延長特例」での注意点
- 6.第40回試験に向けたステップアップ学習戦略
- 7.まとめ
1.介護福祉士国家試験の「パート合格制度」とは?
パート合格制度とは、介護福祉士国家試験の筆記試験(全13科目・125問)をA・B・Cの3つのパートに分け、一定の合格基準を満たしたパートの受験を「翌年」および「翌々年」まで免除できる制度です。
全パートを受験して国家試験全体としては不合格となった場合でも、パートごとに合否が判定されます。
一部のパートに合格していれば、次回以降はそのパートの免除を利用し、残りの不合格パートに絞って学習・受験することが可能です。
A・B・Cパートの科目構成と配点
介護福祉士国家試験の筆記試験(全13科目・125問・125点満点)は、学習内容の関連性に基づき、以下の3つのグループに分かれています。
- ■ Aパート(介護の理念・制度・基本技術)
・対象科目(計6科目):人間の尊厳と自立、介護の基本、社会の理解、人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術、生活支援技術
・問題数・配点:60問(60点満点)
・出題の特徴:介護福祉士としての基本的な理念や社会制度の仕組み、支援におけるコミュニケーションや生活支援の現場技術を中心に出題されます。試験全体の約半数を占める主要パートです。 - ■ Bパート(医学的知識・心身の仕組み・障害理解)
・対象科目(計5科目):こころとからだのしくみ、発達と老化の理解、認知症の理解、障害の理解、医療的ケア
・問題数・配点:45問(45点満点)
・出題の特徴:人体の構造や発達・老化のプロセス、認知症・障害に対する専門知識、医療的ケアなど、医学的・身体的メカニズムに関する理解が問われます。 - ■ Cパート(事例対応・実践的な総合判断)
・対象科目(計2科目):介護過程、総合問題
・問題数・配点:20問(20点満点)
・出題の特徴:現場の具体的な利用者の状態・環境を描いた「事例問題」を中心に、介護過程の展開や現場での総合的なアセスメント・実践力が評価されます。

2.「パート合格」だったら次回(第40回試験)はどうなる?
第39回試験を受験し、結果が「一部のパートのみ合格(パート合格)」だった場合、次回の第40回(2027年度・2028年1月実施予定)試験での受験方法は以下のようになります。
①パート合格後の次回受験フロー
②第39回(今回)の結果と第40回(次回)の受験パターン早見表
第39回試験の合否結果に応じて、次回の第40回試験で選択できる受験パターンは以下の通りです。
パート合格がある場合は合格パートを免除して残りの不合格パートのみに集中できますが、不合格パートが複数ある場合はセットで受験する必要がある点に注意しましょう。

⚠️「不合格パートの一部だけ選ぶ」ことはできません!
例えば「Aパート合格・Bパート不合格・Cパート不合格」だった場合、次回はBパートとCパートの両方を受験しなければなりません。
「今年はBパートだけ受けて、Cパートは来年にする」といった分割受験はできませんのでご注意ください。
⚠️「パート合格=介護福祉士」ではありません
一部のパートに合格した段階では、国家資格としての「介護福祉士」を取得したことにはなりません。
- 介護福祉士としての名称使用や資格登録はできません。
- 事業所の人員配置基準やサービス提供体制強化加算などの報酬算定対象には含まれません。
有効期間内に残りのパートすべてに合格して、初めて介護福祉士となります。
3.パート合格の「有効期限」と判定の仕組み
① 免除を利用できるのは「翌年」と「翌々年」(最大2年間)
合格したパートの免除期間は、合格した試験の実施年度から起算して「翌年」と「翌々年」の2年間です。
- 第38回(2025年度)の合格パート ➔ 第39回(2026年度)と第40回(2027年度)まで有効
- 第39回(2026年度)の合格パート ➔ 第40回(2027年度)と第41回(2028年度)まで有効
※試験の受験を見送った(欠席した)年があっても有効期限は延長されません。
② 有効期限はパートごとに独立している
第38回でAパートに合格し、第39回で新たにBパートに合格した場合、Aパートの期限(第40回まで)は延長されません。
第40回試験でCパートに合格(またはAパートを再合格)しなければ、Aパートの免除資格は失効してしまいます。
③ あえて「全パート再受験」を選ぶメリット
既に合格パートがある場合でも、申し込み時にあえて「全パート再受験」を選択することができます。
全パート再受験を行い、過去に合格したパートに再び合格した場合は、そのパートの有効期限がその時点からさらに2年間更新(延長)されます。
なお、全パート再受験を行って以前合格したパートが不合格だった場合でも、元の有効期限内であれば以前の合格実績が打ち消されることはありません。

4.合格基準と「0点科目(科目群)」の落とし穴
① パート別合格基準点は一律6割ではない
パートごとの合格基準点は、単純に満点の60%と決められているわけではありません。
その回の試験全体の合格基準点を、全パート受験者の平均得点比率などを用いて按分(割り振り)して算出されます。
② 「0点」があると、そのパートは即不合格!
各パートを構成する「試験科目群(全11群)」の中に1つでも無得点(0点)の科目群があると、どれだけ総得点が高くてもそのパートは不合格になります。
- Aパート: ①人間の尊厳と自立・介護の基本 / ②社会の理解 / ③人間関係とコミュニケーション・コミュニケーション技術 / ④生活支援技術(4科目群)
- Bパート: ⑤こころとからだのしくみ / ⑥発達と老化の理解 / ⑦認知症の理解 / ⑧障害の理解 / ⑨医療的ケア(5科目群)
- Cパート: ⑩介護過程 / ⑪総合問題(2科目群)
※「人間の尊厳と自立」と「介護の基本」は合わせて1つの科目群です。一方が0点でももう一方で得点できていれば無得点にはなりませんが、特定の科目を完全に捨てる勉強法は極めて危険です。

5.受験方法・手数料・外国人受験者の注意点
① 受験手数料はパート数に関わらず「一律(20,510円)」
1パートのみを受験する場合であっても、全パートを受験する場合と同額の受験手数料(第39回実績:20,510円)がかかります。
免除するパート数による減額はありません。
② 特定技能1号外国人材の「在留期間延長特例」での注意点
介護分野の特定技能1号で働く外国人は、5年目の試験で「パート合格」を取得するなどの条件を満たすことで、最長1年間の在留期間延長(6年目の滞在)が認められる特例があります。
【注意】
この在留期間延長措置の適用を目指す場合、過去にパート合格実績があっても、対象となる5年目の試験では「免除を利用せず全パート受験」を選ぶ必要があるなど追加条件が存在します。
受入れ機関や登録支援機関と事前に確認を行ってください。
6.第40回試験に向けたステップアップ学習戦略
第39回試験を終え、次回の第40回試験に向けて準備を進める方は、以下の3ステップで対策を立てましょう。
- 結果通知で「合格パート」と「有効期限」を確認する
合格発表(2027年3月23日予定)後に届く通知書で、総得点だけでなく各パートの合否と有効期限を正確に確認します。 - 不合格パートの「失点した科目群」を特定する
「どの科目群で得点が伸びなかったか」「0点に近い科目群はないか」を振り返り、次回受験するパートの苦手分野を重点補強します。 - 実務経験・実務者研修の修了スケジュールを合わせる
実務経験ルートの方は、パート免除の有効期限内にすべての要件(実務経験3年以上+実務者研修修了)が揃うよう計画を立てましょう。
7.まとめ
介護福祉士国家試験のパート合格制度は、「万が一全パート合格に届かなくても、合格したパートは翌年・翌々年(最大2年間)免除できる」という、働きながら挑戦する方にとって非常に心強い仕組みです。
- 初回受験は必ず「全パート」を受験する
- パート合格があれば、次回は「不合格パートのみ」を受験できる
- 不合格パートが複数ある場合は、セットで受験する必要がある
- 科目群ごとの「0点」を絶対に回避する
今回の試験結果をしっかり受け止め、合格したパートを武器にしながら、第40回試験での完全合格を目指して計画的に学習を進めていきましょう。
※本記事の内容は2026年10月27日時点の公表情報に基づいています。最新の試験概要や手続きについては、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターおよび厚生労働省の公式発表をご確認ください。
参考資料・公的機関の公式情報
- 厚生労働省:介護福祉士国家試験におけるパート合格(合格パートの受験免除)の導入について
- 公益財団法人 社会福祉振興・試験センター:パート合格(合格パートの受験免除)のお知らせ
- 公益財団法人 社会福祉振興・試験センター:介護福祉士国家試験
- 厚生労働省:介護福祉士国家試験のパート合格(合格パートの受験免除)による介護分野で 「特定技能1号」の在留資格をもって本邦に在留する外国人の通算在留期間の延長に関する措置について
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