取得?修了?迷いやすい介護資格の履歴書への正しい書き方
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はじめに:
「この資格、正式名称は何だっけ?」「“取得”と“修了”、どちらが正しいの?」そんなふうに手が止まった経験はありませんか。
介護の資格制度は、平成25年(2013年)の改正で「ホームヘルパー1級・2級」「介護職員基礎研修」から「介護職員初任者研修」「介護福祉士実務者研修」へと移行しました。そのため、旧制度の資格を持つ方や、複数の資格を取得している方ほど、書き方に迷いやすくなっています。
このコラムでは、厚生労働省や試験センターなどの公的情報をもとに、介護職の履歴書に資格を正しく記載するための基本ルールを整理します。
資格欄を正確に書くことは、自分の経歴をきちんと伝えるための第一歩。迷いがちな表現の違いや注意点をまとめました。
目次
1. 履歴書の資格欄を書く前に知っておきたい基本ルール
資格欄を記入する際に最も避けたいのは、略称や自己判断による書き換えです。採用担当者があなたの経歴を正確に把握できるよう、次の3つの基本ルールを押さえておきましょう。
① 正式名称を資格証どおりに書く
履歴書には、必ず正式名称を記載してください。通称や略称(例:「初任者研修」「ヘルパー2級」など)での記載は避けます。
例えば、「介護福祉士実務者研修」は通称として「実務者研修」と呼ばれることもありますが、厚生労働省が定める正式名称は「介護福祉士実務者研修」です。資格証(修了証明書や登録証)に記載されている名称をそのまま転記することが基本です。
② 和暦/西暦の表記を統一する
資格を取得・修了した年月を記載する際、和暦(平成、令和など)と西暦(20XX年)の表記を混在させないように注意しましょう。履歴書の他の欄(学歴・職歴)と統一させて記載します。
また、年号は省略せず、「R〇年」「H〇年」ではなく「令和〇年」「平成〇年」と正確に記載します。
③「取得」「修了」「合格」の使い分け
介護分野の資格には、大きく分けて「国家資格(登録制)」と「研修課程」があり、それぞれに合った表現を選びます。
介護福祉士や介護支援専門員は、国家試験に合格した後、登録申請を経て登録証が交付されて初めて名乗れる「登録制」の資格です。そのため、履歴書には「取得」または「登録」と記載するのが正式な表現です。
一方、初任者研修や実務者研修は「研修課程」の位置づけであり、指定されたカリキュラムを終えたことを示す「修了」を使います。
2. よくある資格と正しい書き方
ここでは、介護職として働く上で一般的に取得されている資格について、正式名称と履歴書への具体的な記載例を一覧でご紹介します。
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ポイント解説
- 介護福祉士実務者研修:通称は「実務者研修」ですが、正式名称は「介護福祉士実務者研修」です。履歴書には「介護福祉士実務者研修課程 修了」と記載します。
- 介護福祉士:国家試験合格後に登録申請を行い、登録証の交付を受けて初めて名乗ることができます。そのため、履歴書には「介護福祉士 取得」と記載します。
- 介護支援専門員:通称は「ケアマネジャー」(「ケアマネージャー」ではない)ですが、履歴書では正式名称の「介護支援専門員 取得」を用います。この資格には5年ごとの更新が必須です。
- 認知症介護基礎研修:2024年4月から、無資格で認知症介護に従事する職員の受講が完全義務化されました。初任者研修や実務者研修の修了者は受講免除となりますが、修了している場合は記載推奨の公的研修です。
3. 旧資格(ヘルパー1・2級、基礎研修)の書き方の注意点
平成25年(2013年)の制度改正以前に取得されたホームヘルパー1級・2級や介護職員基礎研修は、現在も有効な資格として認められています。
制度上は、現在の「介護職員初任者研修」や「介護福祉士実務者研修」に移行していますが、履歴書には旧名称のまま記載するのが正しい方法です。
当時の公的研修課程を修了した事実を示すものであり、「初任者研修と同じ内容だから」といった理由で「介護職員初任者研修課程 修了」などに書き換えるのは誤りです。
4. 受講中・結果待ち・登録前の書き方
転職活動のタイミングによっては、「研修はもうすぐ修了する」「国家試験には合格したけれど、まだ登録証が手元にない」という場合があります。このような「完了待ち」の状態でも、履歴書に記載することで、あなたの意欲や今後のスキルアップ予定を伝えることができます。
① 受講中/修了見込みの場合
現在、研修や講習を受講中の場合は、その課程が終了する見込みの年月と、現在の状況を記載します。
- 記載例(研修課程)
令和〇年〇月 介護福祉士実務者研修課程 受講中
令和〇年〇月 介護職員初任者研修課程 〇月修了見込み
② 国家試験に合格したが、未登録の場合
介護福祉士のような国家資格は、試験に合格しただけでは「介護福祉士」を名乗ることはできません。必ず登録申請が必要です。
国家試験に合格してから、登録証が交付されるまでには約1ヶ月半程度かかります。この期間に履歴書を提出する場合は、以下の例のように正確な状況を記載します。
- 記載例(介護福祉士)
令和〇年〇月 介護福祉士国家試験 合格
令和〇年〇月 介護福祉士 登録手続き中
「合格」の事実は伝えつつ、正式に「取得」となるのは登録後であることを理解しておきましょう。
③ 介護支援専門員(ケアマネジャー)の記載方法
介護支援専門員も登録制です。実務研修修了後に介護支援専門員証の交付を受けて「取得」となります。試験合格後の研修期間中であれば「実務研修受講中」、研修修了後であれば「登録手続き中」など、状況に応じて記載しましょう。
5. 転職活動とJobSoel(ジョブソエル)の活用
医療・介護分野での転職には、専門の求人情報プラットフォームであるJobSoel(ジョブソエル)の活用を検討してみてはいかがでしょうか。
JobSoelでは、全国の医療福祉に関する職種の求人情報を検索できるほか、施設の雰囲気や具体的な取り組みを知ることができます。
新しい職場での働き方や成長のチャンスを具体的にイメージしながら転職活動を進められるので、安心して検討できますよ。
自分に合った職場を見つける一助として、ジョブソエルを活用してみてください。効率的に転職活動を進めるための心強いツールとなるでしょう。
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まとめ
履歴書の資格欄に何を、どう書くか迷ったとき、立ち返るべき基本は「正確性」です。
資格を多く持っていることももちろん素晴らしいことですが、それ以上に、資格証に記載された正式名称を正確に、適切な表現で記載することが、あなたの応募先に対する信頼につながります。
本コラムを参考に、あなたの努力と成長を正しく伝える履歴書を仕上げてください。
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